ホリスティックネットワーク代表
西本クリニック院長 西本真司
ホリスティックネットワークの皆さん、新年明けましておめでとうございます。今年は、巳年、昨年の龍が見える世界と見えない世界の橋渡しの役割をする存在でありヘビはこの世の存在で素晴らしい生命力をもった存在であるメッセージを持っています。一皮むけて、バージョンアップできる年でもあります。
WHO(世界保健機関)の旗の中にも蛇と杖のマークが描かれています。健康に対してのギリシャ神話の医神アスクレーピオスが持っている杖をメインのメッセージとしています。古代ギリシャでは、病院を「アスクラピア」と呼んでいたようです。子孫にはかの有名なヒポクラテスがいます。ヒポクラテスは、紀元前460年から紀元前370年ごろのギリシャの医師で「ヒポクラテスの誓い」は、有名です。今実際に、現実に医学部で使用されているものではなく直訳したものを以下に示します。
『医の神アポロン、アスクレーピオス、ヒギエイア、パナケイア、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。
1、この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
2、師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
3、著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
4、自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
5、依頼されても人を殺す薬を与えない。
6、同様に婦人を流産させる道具を与えない。
8、どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
9、医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。
この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。』
ヒポクラテスの時代の価値観で今とは違うという意見の方もいるかもしれませんが、温故知新で今でも十分に大きなメッセージとなる原文の訳から学ぶところを胸に秘め、今年も自分自身の出来る事が何か、そして具体的なビジョンをもう少し推し進めて大きく飛翔するエネルギー一杯に、理想の医療の形へのビジョンをしっかり持って突き進んでいきたいと思っています。特に父と共に研究してきた痛みのテーマは、今後も、父の志に自分自身の難病、潰瘍性大腸炎克服の体験を織り交ぜた医療の形を作りあげていくことを日々目標にしています。