『名草戸畔と古代のお話』~名草戸畔伝承は「生きている」~

このセミナーは終了しました。

『名草戸畔 古代紀国の女王伝説』著者のなかひらまいさんによる、2014年1月16日に他界された小野田寛郎さん追悼の意も込めた講演会です。
「表の歴史」の陰に「隠された真実」が存在する可能性について思いを馳せてみませんか?

☆とき:2014年7月27日(日)13:30開場14:00開演~16:30終了予定
(プログラム:講演会・対談・サイン会)
☆場所:和歌山地域地場産業振興センター 5F 経営研究室 (和歌山市紀三井寺856)
(駐車場の地図などが入ったチラシはこちら
☆参加費: 一般 前払い料金 1500円
・70歳以上または障害者手帳をお持ちの方の同伴者1名様が無料になります。
(ご本人は有料になります。予約の際に「同伴者あり」とお申し込みください)
・当日お支払いは500円増しになります。
・ホリスティックネットワーク会員は、500円割引あります。
・前払いの方は振込み明細書をお持ちください。入場券となります。
・前払いのキャンセルでの払い戻しはできませんのであらかじめご了承ください。
・駐車場に限りがございますので、できるだけ乗り合わせてお越しください。
☆申込方法:申込フォームまたはお電話にてお申し込み後、お振込みください。
電話:080-6183-0652(ホリスティックネットワーク事務局)
振込先:
◇郵便局からの振り込み:00950‐0‐119776 ホリスティックネットワーク
◇銀行からの振り込み:ゆうちょ銀行099店(ゼロキュウキュウ店)当座 0119776 ホリスティックネットワーク

名草戸畔と古代遺跡のお話

わたしが名草戸畔伝承と出会って感じたことは、この伝承は「生きている」ということだ。名草小学校には『日本書紀』に記されない伝承が演劇の台本(小薮繁喜氏が保存)の形で残され、「宇賀部神社」宮司家には、名草戸畔の物語が「口伝」によって、故・小野田寛郎氏の代まで語り継がれた。このような話を知らない人たちの間でも、名草戸畔遺体切断伝承が残る3つの神社(宇賀部神社・杉尾神社・千種神社)は、この土地で愛されてきた。名草地方(現:和歌山市海南市)の先住の女王は、紙の上に書かれただけの話ではなく、伝承となって連綿と生き続けてきたのだ。
そんな伝承の舞台だけに、名草地方には古代遺跡が多量出土している。神奈備山として愛される名草山にはいくつもの古墳があり、三葛の郷土史家・小薮繁喜氏が大切に保存していた遺物が、2010年11月に正式に古墳の「天井石」と認定された。現在は「紀伊風土記の丘」に保存されている。
考古学遺物からは、先人たちがどんなに苦労して生きてきたのか、どんな思いで自然の神々に祈り人生に対峙してきたのかといったことを想像することができるだろう。しかし、遺跡が出てくれば即古代の様子がわかるわけでもない。それらの遺物をどう読みとくかにかかっている。名草地方に残る生きた伝承と数々の遺跡。これをどう理解していけばいいのか、答えは簡単には見つからない。大変な難題ではあるが、折しも今回の会場は、小薮氏が熱心に探索した名草山の麓、紀三井寺駅近くの和歌山地域地場産業振興センターだ。この機会に、名草戸畔伝承と古代遺跡についてお話してみたい。後半では西本真司先生にも、ぜひ、ホリスティック医療の観点から古代について学ぶ面白さなどについてお話いただければと思っている。
小薮繁喜氏と、1月に帰幽された小野田寛郎氏が残してくれた伝承から、さらに学んでいくことができれば本望だ。

なかひら まい

なかひら まい/プロフィール
1970年3月生まれ。作家・イラストレーター・ユング心理学研究会役員。セツ・モードセミナー卒業後、雑誌を中心にイラストレーターとして活躍。2005年12月『スプーと死者の森のおばあちゃん〜スプーの日記〜』(トランスビュー)で作家デビュー。以後、続刊、2007.06『スプーの日記2暗闇のモンスター』、2008.01『スプーの日記3地下鉄の精霊』を発表。2010年12月『名草戸畔 古代紀国の女王伝説』(スタジオ・エム・オー・ジー)発表(2013年5月増補改訂版発売)。2013年11月、毎日新聞大阪版にて挿絵付き童話『貝がらの森』を1ヶ月間連載。

『名草戸畔 古代紀国の女王伝説』ウェブサイト
http://studiomog.ne.jp/nagusa/